土とか・・・食ってみようかなぁ・・・。(あいさつ
ども、直耶です。
本日はショートストーリー形式です。
飽きたらがっつり飛ばしても問題ないです!;゚Д゚)エー
きさらぎが死にました。
安らかに闇に消えていきました。
捕獲ばっかりしていてあまり役に立てなかったことを
最後まで悔やんでいました。
一時でもあなたのメインキャラでいられたことを
嬉しく思う、それが最後の言葉でした・・・。
私の手元には数冊の飼育日記が残りました。
それは彼女が仲間とし、ともに戦ったペット達だったのです。
一時は森に逃がすことも考えました。
しかし、私は何故かそうしなかった。
そうしてしまうと、私は彼女のことを忘れてしまうかも
しれない、そう思ったのでしょう。
──そして時が過ぎました。
ある日私は薬草を採取しにエルフの森を訪れました。
うっそうと生い茂った木々は、都会の喧騒を忘れさせてくれる。
私はエルフ達が保ち続けているこの森が大好きなのです。
森に入って30分くらいでしょうか。
私はその人と出会いました。
正確に言うと、人ではありませんが。
「やぁ。」
恐ろしく人間じみた笑顔で片手を上げているのは
エルフ戦士長。
このあたりを仕切っているリーダーです。
「あんたも物好きだね。何度もこの森に入ってきて。」
私はその言葉に苦笑で答えます。
「薬草を取りに来てるだけってのはわかってる。
でも、今日はひとつ頼まれて欲しいことがある。」
「え?」と私。
「この先の池があるところ。
そう、あんたがいつも薬草を取りに行く池のほとりなんだが。」
うなずきで返します。
「そこにいつからいるのか知らないが、赤ん坊が捨てられている。
しかも、人間のだ。俺達が育てたっていいんだが、それだと後々
人間達に文句を言われるような気がしてな。」
状況を飲み込んだ私は彼の望むであろう答えを出しました。
「つまり、私が街に連れていけと。」
「その通りだ。俺達は人間のいる場所には近づけない。
別にあんたが引き取れって言ってるわけじゃない。頼みたい。」
「断れば二度とここに入れてもらえなさそうですから。」
ふっ、と笑みを返してみます。
「すまないな。」
言い残して去る彼を見送り、私は池のほとりに向かいました。
大きくひらけた場所─池のほとり─に着いた私は、
すぐに赤ん坊を見つけました。
だって、木々の間から漏れる光がその子を照らしていたのですから。
その姿は何かに祝福されているようで、思わず傍にひざまずいて
じっと見つめてしまいました。
すやすやと眠るその顔は確かに人間のものでした。
そのまま何分経ったことでしょう。
ふと、赤ん坊が目を覚ましたのです。
私は最初驚いてしまって、少し身を引いてしまいました。
眺めてはいたものの、その後どうするか全く考えていなかった
ものですから。
眩しいのか最初は細目で瞬きを繰り返していました。
やがて見開かれた目は大きく、らんらんとこちらに向けられています。
後にわかったことですが、赤ん坊は女の子でした。
どうしたものかと慌てている私に、彼女はぎこちない仕草で
片手を伸ばしてきました。
空を掴もうとしているその手に優しく、震える指で触れたのです。
すると、彼女は
笑いました。
楽しそうに声を上げ、笑いました。
その無垢な笑顔が、きさらぎとダブり
私の目からは止めどもなく涙が流れました。
彼女を抱き上げ、抱きしめ、そして泣きました。
静かな森とは不釣合いに泣きました。
・・・
・・
・
結局私は彼女を自ら育てることにしました。
全部予想済みだったのか戦士長には「やっぱりな」とだけ言い残され、
少し気恥ずかしいところがありました。
ここまで来れば察しのいい人は気づいてしまったでしょう。
私が彼女につけた名前。
自分でも勝手だとは思います。
なぜならそう思い込みたいだけなのだから。
腕の中でまだ笑っている彼女に私は微笑み返し、
こう囁きました。
「おかえり、きさらぎ。」
(つづく)

なんか色々中途半端だったから転生したよ!って話でした。
ナンデヤネン!( −_−)ノ ビシ*)゚O゚) アゥ
たまになるなる何か書きたい病・・・。
最後まで読んで下さった方に拍手喝采!・゚・(ノД`;)・゚・
|電柱|・ω・`)ノ えらく長くなっちゃいましたが、それではまた!